インド洋ダイポールモード現象とは 2015年7月31日 ひるおび

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エルニーニョなのになぜ暑い?

 気象庁のエルニーニョ監視速報が正式に通知している通り、2015年夏は強いエルニーニョが発生しており、冬に向けてこのエルニーニョ現象が続くと予報されています。(出典) エルニーニョが発生すると、通常は冷夏になると言われており、事実少し前まで2015の夏は冷夏になるとの予報がありました。しかし、実際の気象は冷夏どころか30度から35度を超える気温が続いています。どうしてこのようになってしまったのか、エルニーニョはどうなったのか、いつまで暑いのか、様々な情報を元にお伝えいたします。

 

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台風の発生

 先ほど気象庁のエルニーニョ監視速報をご紹介しましたが、エルニーニョは確実に発生しており、それに伴って低気圧は通常よりも東寄りに移動しています。今年夏までの気象の現象の中で、例年とは違っていた事がいくつかありますが、この暑さを解くカギは、例年と違う気象現象の中に隠されています。その一つが台風です。今年、台風が例年並みの発生であれば、冷夏となっていた可能性が高いのです。台風はそれ自体がもの凄いパワーを持っていますので、いくつも発生すると日本を取り巻く気象状況に大きな影響を与えます。沢山の台風が発生し、暖かく湿った空気が日本に向けて流れ込みました。弱めの高気圧に力を与えたり、日本海側から太平洋側にかけて、乾いた北西風、フェーン現象を引き起こしました。

梅雨明けがおかしい

 今年の梅雨明けを思い出してみて下さい。沖縄はとても早く梅雨明けしたにもかかわらず、その他の地域はバラバラに梅雨明けが発表されました。本来の梅雨明けは、太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げる形となった時に発表されますが、今年はこの太平洋高気圧の位置が西寄りであったことと、力が弱かったことなどが重なり、例年のような梅雨明けにはなりませんでした。このことは、太平洋高気圧の力が、確かに予想通り弱かったことを意味しています。

問題のインド洋ダイポールモード現象

 エルニーニョ程話題にはなりませんが、今年はインド洋でインド洋ダイポールモード現象が発生しています。これは、エルニーニョと同じく、インド洋で海水温が上昇する海洋現象のこと。インド洋の規模で海水温の変化があれば、それはアジア全体やインドの夏のモンスーン、はては日本の夏の気象から世界の気候にまで影響があります。現在日本の太平洋高気圧は、東側に位置するエルニーニョの海域と、西側に位置するインド洋の海域とで引っ張り合うような形になっています。このインド洋ダイポールモード現象が予想を難しくしていた要因の一つです。

過去に同じようなことはあったのか

 インド洋の温度が変化し、同時に絵にニーニョが発生した年は過去に5回あります。太平洋高気圧をお互いで引っ張り合う形となり、勝った方の影響が濃く出る結果となっています。具体的には 1982年、1983年、1987年、1991年、1997年、で、82年と83年はエルニーニョが勝り冷夏に、87年と91年はインド洋ダイポールモード現象が勝り猛暑に、97年は引き分けで平年並みとなっています。どの年も雨が多く、87年と91年は今年同様、台風がとても多い年でした。97年は高気圧がちょうど割れるような形となり、日本海側からは寒気が、太平洋側からは暖かく湿った空気が流れ込み、各地で大雨が観測された年でもありました。

今年はどうなの

 エルニーニョは、確実に、強い形で存在しています。一方でインド洋ダイポールモード現象は、発生が観測されてはいるものの、それほど強力なものではありません。総合的に見て、この先の天気の特徴として、雷雨や大雨が観測される確率が高くなります。気象庁から気温予想が出ていますが、8月に入ってしばらくは、高めの気温で推移するでしょう。その後はエルニーニョの影響が出て、もちろん今ほどの暑さはありませんし、気温的にも過ごしやすい気温に落ち着くのではないかと予想しています。何度か申し上げていますが、8月に入って各地でゲリラ豪雨が予想されます。毎朝の天気予報に注意し、状況が発生してしまった場合には無理をせず、身の安全を第一に考えるようにして下さい。

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