2015年 夏 冷夏 エルニーニョ

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2015年 エルニーニョの規模はどの位なのか?

 平成27年6月10日に気象庁から発表された、エルニーニョ監視速報(No.273)によると、今年発生しているエルニーニョは海水温が「かなり高く」「今後も強まりつつある」との見解が示されました。⇒エルニーニョ監視速報(No.273) 一方で沖縄では、平年より12日も早く梅雨明けが発表され、矛盾かと思われる気象の状況となっています。

 

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 リンク先の海洋の状況をご覧いただければわかるように、「平年よりかなり高い」状況が続いています。具体的には3度程度高くなっています。3度というのはとても大きな差です。私たちは42度のお風呂にはかろうじて入れるかもしれませんが、3度高い45度では入れないように、この度の差は地球規模で起こる気象現象に大きな影響を与えます。

かつてのエルニーニョはどうだったのか?

 かつての気象を紐解いてみます。エルニーニョと呼ばれる状態は15回あり、そのうち3回がとても強いものでした。3回とは1972年、1982年、1997年です。これらの年に起こったエルニーニョの特徴をご紹介します。

1972年

 海水温は平年より2.7度高く、夏は冷夏、7月に豪雨となる

1982年

 海水温は平年より3.3度高く、夏は冷夏、台風10号が猛威を振う

1997年

 海水温は平年より3.6度高く、夏は平常、多くの台風上陸がある

2015年

 海水温は平年より約3度高く今後も強まる恐れ。夏は冷夏?九州で豪雨災害

 

エルニーニョと沖縄の梅雨明けが早い関係

 エルニーニョの年は梅雨明けが遅く、雨が多いという特徴がありますが、今年はエルニーニョなのに沖縄に限っては梅雨がとても早く明けました。実は今年はエルニーニョが強いせいもあるのか、とても特殊な気圧配置が観測されています。日本の夏の暑さは太平洋高気圧の動きに影響されます。日本に張り出してくれば夏の暑さとなります。今年はエルニーニョのために太平洋赤道域の海水温度が上がっており、日本に夏をもたらす太平洋高気圧がこの暖かい地域に引っ張られる形で、例年の位置よりも東寄りにあります。ですが、上空を観測するとこの太平洋高気圧のかけらのような小さな高気圧が存在し、これが沖縄に早い梅雨明けをもたらしました。簡単に言うなら、太平洋高気圧が日本の上空で二つに割れているのです。

2015年 日本の夏

 高気圧の間は高気圧の影響があまり及ばないばかりか、海側から湿った空気が吹き込んだり、大陸からは寒気が流れ込んだりする可能性があります。もしそうなってしまうと、日本全体は雨が多くなり、気温が例年のように上がらず、場合によっては冷夏になる可能性がかなりあります。梅雨入りは例年通りに進んでいますが、梅雨に入った後、気温が上がるかどうかは太平洋高気圧の動きにかかっています。予想はあくまでも予想ですが、過去の歴史から見ると、西日本は雨が多く、東-北日本では多雨に加えて冷夏の可能性が高くなっています。私たちは天気を操作することはできませんが、情報を収集して備えをすること、万が一の際には早めに行動する事ができます。必要なものは今から買い揃え、万が一の際にはきめ細かな情報収集と行動を取る事を心掛けましょう。

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